カプリン酸は体のエネルギー源となる重要な栄養素
カプリン酸は「中鎖脂肪酸」と呼ばれる脂肪酸の一種です。
中性脂肪を構成する物質の1つである脂肪酸は、糖分と同じように体のエネルギー源となる重要な栄養素です。
その一種である「カプリン酸」は、アブラヤシやクフェア等亜熱帯に生息する植物の種に多く含まれ、その発芽時のエネルギーとして利用されています。
また、哺乳動物の乳腺で作られている脂肪酸として最も多いものであり、中でもヤギの乳には特に多くカプリはヤギを意味します。人間の母乳にももちろん含まれているため、ほとんどの方が生まれたときには摂取していました。
カプリン酸はアブラヤシ等の種の他に、ココナッツ油やバターなどにも含まれています。しかしそれらの食品にはほかの脂肪酸が多く含まれているため、エネルギーを取り過ぎる原因になり、一般的な食事から摂取することは難しい成分です。
また、中性脂肪は体を動かす重要なエネルギー源ですが、摂りすぎると脂肪として蓄えられて肥満をまねき、生活習慣病を引き起こしてしまうことで知られています。
しかしカプリン酸は、体に脂肪として蓄積されにくく、効率よくエネルギーとして利用できるという特長があります。